【実績紹介】半導体装置部品製造業の支援例

【実績紹介】半導体装置部品製造業の支援例

当所の実績紹介として、半導体装置部品製造業;A社様の事例をご紹介いたします。

 

1.対象企業

A社は創業30年を超える実績のある企業です。創業当初から精密機器の部品を製造しており、長年培った技術力を武器に現在では半導体装置部品製造を主軸に事業を展開しています。従業員数は約20名の都内の企業です。

 

2.ご相談内容

・売上拡大(毎年コンスタントに3%UP)
・人材採用

 

3.提案内容

A社は経営者の人脈を活かした紹介案件にて顧客開拓を行ってきました。実績も十分積んできたため、そろそろ新規顧客を積極的に開拓していきたい、という経営者の意向がありました。売上拡大ということであれば、自社の魅力を社外にもっと発信・アピールする施策が必要です。
営業強化や販路開拓など、数ある施策のなかで、なにがA社にとってベストなのか、経営者との対話を重ね探っていきました。

そこで我々がご提案させていただいたのが、「生産管理の仕組み強化」と「工場長の配置」でした。

新規顧客の開拓ももちろん大切なことですが、A社には既存顧客からの受注をもっと拡大する余地がありました。というのも、現状では、受注案件が各担当者に属人化しており、納期管理も各担当者が個別に把握している状態でした。そのため、納期の観点から担当者の判断によって断った案件が散見されていました。立て込んでいると、通常よりも長い納期を設定しているケースも見受けられました。
このままでは、仮に顧客を新規で獲得しても同じ状況になりかねず、安定的に案件を受注することが難しくなるかもしれません。まずは、社内でしっかりと生産管理をすることが必要と考えました。現場を集中的に管理する工場長がいなかったのです。

※なお、人材採用に関するご提案は、また別の機会にご紹介させていただきます。

 

4.支援内容

①部品の分類
多品種少量生産で事業を拡大してきた企業でしたので、製造する部品も多岐に渡ります。
まずは、部品ごとに分類をすることから開始しました。分類ごとに製造する目標時間設定を行います。

②納期の設定・管理を全社で
各案件のスケジュールを見える化する「ガントチャート」、納期順に案件を並べる「カムアップシステム」を導入しました。すでに、現状の案件は納期を記載した図面で管理されていたため、まずはそれらを納期順並び替え、共有ボックスで保管することにしました。

③工場長の設置
現状では、社長が工場長も兼ねているような状態でした。経営はもちろん、営業もこなしている状況でしたので、各案件の細部まで社長が管理することは難しいのは明白です。
工場長を新たに設置し、各担当の余力管理も行うことにしました。

 

5.支援結果

今回ご支援させていただいたなかで一番効果が大きかったのが、「案件の見える化・情報共有」でした。今まで個別で納期設定を行っていたものを、全社的に管理することで、余裕のある担当に割り振るなど、受注ロスを防ぐことに繋がりました。実績は申し分のない企業ですので、社内の案件管理さえしっかりできれば、新規顧客開拓にも乗り出すことが可能となります。

今回のケースのように、ご相談いただく内容とは一見違った部分が問題・課題となっているケースは少なくありません。社内の人材だけでこうした問題にきづくのは難しいかもしれません。是非、当事務所にご相談ください。

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